Eディフェンスで組み立てられた試験体NO4は、現在、来年の実験に向けて、養生中です。
重量計の計測で、毎日、軽くなっており、順調に土壁が乾燥している様子を記録計測しております。
9/13 三重県津市で、解体される現場を調査対象にして古材の強度を調べました
調査は、古材WGの主査である佐々木康寿教授( 名古屋大学大学院生命農学研究科)と山崎真理子准教授(同左)によって行われました。
今回の建物は、昭和28年に建てられた、木造平屋です。基礎は、石の上に土台が敷いてある工法です。
室内の柱や梁に番号を付けて、電極を刺して、その距離における音波の伝搬した時間を計測し、速度を出すことで、ヤング係数を予想測定します。
このあと、解体後、測定した部材を抽出して、通常の計測方法でヤング係数を測定して、誤差を見て補正値を出します。
このような測定を重ねてデーターをとることで、古材になっても、強度に問題がなければ、解体することなく設計法に利用できるヤング係数を測定できるようになります。
伝統構法の家を耐震補強したり、現況の状態を構造計算するのに解体しなくても裏付けが出来る方法の確立を目指しております。
(レポート 大江)
昨日、9/12に金沢工業大学で行われた金沢シンポジウムの全プログラムを、インターネットで生中継しました。
中継では、舞台脇のカメラと客席の後方に置かれたカメラの角度やズーミング、ピント合わせをリモコンで操作しつつ、講演者のスライド映像も含めて3種類の映像を切り替え、さらに事前につくっておいたテロップを随時合成するということを、一人でしていました。そのようにしてつくった映像を、Ustreamという無料のライブ中継サービスを利用して、4時間以上にわたり配信していたのです。機材の提供だけでなく、そのセッティングに多大なるご協力をいただいた金沢工業大学のスタッフのみなさまに、この場を借りて感謝いたします。
シンポジウム開催中、中継画像を最大で45人の方が同時視聴し、中にはUtreamを通じてコメントを寄せてくださった方もあります。遠方であったり、都合がつかなくて会場にいけなかった方々に、中継映像をご覧いただけたようで、よかったです。
中継した映像は、こちらからご覧いただけます。内容に合わせて、細かくわけてありますので、ページ右側の目次より、ご希望のビデオをお選びください。
荒壁を塗っている現場に行って来ました。荒壁土には、全国平均より強いと言われる、京都の土を使っています。表を塗り、裏返しをして、それがこの実験棟の仕上げとなります。左官屋さんが毎日6人ずつ入って、8/28までの9日間で塗り上げます。
表塗りが終わったところの裏側の情況
表に塗った土が小舞の空隙から裏側にムニュっと飛び出しているところを「へそ」と言います。
裏返し塗り
裏側から塗る土が、「へそ」とうまくかむようにするのが、よい土壁となるポイントです。
1Fが塗り上がったところです。
荒壁塗りは8/28までに終わり、その後、現場は少しの間、夏休みに入ります。
9/3からは瓦工事が始まります。
お盆明けてすぐに、竹小舞を掻き始めました。行った時はちょうど竪の竹を藁縄で編みつけているところでした。
小舞かきの作業
石場建ての礎石と小舞
おととしの実大実験棟の小舞(告示仕様)より、間隔はあらい感じです。
小舞が編まれていくにつれて、建物全体が籠状になっていきます。
土置き場の荒壁土
土はE-ディフェンスの建物の東側に、土置き場があり、そこでずっと寝かせてきました。明日からの荒壁塗りに備えて、きのうは3回目の練り返しをしたそうです。
13日から、いよいよ、建て方に入りました。大勢の大工さんの槌音がE-ディフェンスにこだまします。
鉄骨架台の上にゴムシートを設置した上に、石場建ての礎石となる御影石が置かれています。この上に、建物を置いていきます。
礎石
実際にはこんなに大きな礎石は使いませんが、柱脚の移動量を見るために、わざと大きめのを使っています。
建て方
クレーンで、木組みの面を吊り上げ、横架材でつなぎながら、組んでいきます。
伝統構法の接合部をご覧ください。
根がらみ貫
足固め
通し柱まわり
2階の小屋組
無事に棟もあがり、屋根の野地板張りと床板張りまで終えました。これで、現場は一日だけの盆休みに入ります。
建て方までの写真レポートをどうぞご覧ください(pdfファイル 2.4MB)。
8/10より、重機屋さんが入り、実験棟の「地面」となる鉄骨架台の組立をしました。この鉄骨架台が、三次元振動台で揺らされることになります。
鉄骨架台
架台のまわりに、明日から始まる建前のための足場も組まれました。
足場
夕方には刻み上がった材も積み込まれ、明日からの建て方に備えます。
柱ほぞ
足固め
2010年12月~2011年1月にE-ディフェンスで行う実大実験では、4つの試験体を用意します。
中でも、小舞荒壁をつけ、石場建て仕様の2階建てである試験体No.4は、制作期間がいちばん長くかかるので、まっさきに製作を開始する必要があります。
これまで、姫路の工場で刻みの作業をしてきましたが、実際に家の形に組み上げるのはE-ディフェンスの実験十架台の上で行うので、明日からいよいよE-ディフェンス入りです。途中経過を少しずつご報告していきますので、どうぞお楽しみに。
実験検証部会の後藤先生が6月5日のフォーラムで発表した、4つの試験体のモデルをご紹介します。
詳しい説明はこちらでご覧ください。
<平屋モデル>
屋根は載せないが、屋根荷重に相当する重量を積載する
No.1:上部構造のCbの換算耐力をパラメータとして、柱脚の挙動を定量的に把握

No.2:礎石と柱脚の摩擦係数をパラメータとして、柱脚の挙動を定量的に把握

<2階建て>
屋根付き「2階建て」
No.3:土台仕様で、土壁パネル。
(土壁パネルにするのは、実験ごとに壁の位置を動かしてみて偏心の影響を見るため)

No.4:石場建てで、小舞荒壁仕様。
